<症例報告>自転車のハンドルを握るのもつらかった腕の痛みと痺れが5回の施術で改善された50代女性の症例報告

 

 Wさん 51歳 女性 名古屋市

 

 

<主訴>

右腕の痛み・痺れ

 

 

<症状の経緯>

2週間前から腕全体が重くなってきた感覚があり、だるさがあったそうです。

そこから徐々に症状が強くなってきて、当院に来院される3日ほど前に腕に激痛がはしり、同時に痺れも強く感じるようになったとのこと。

 

その時はかなり痛みがひどかったこともあり、整形外科に行かれたところ、かなりストレートネックが強いので首からきているのではないかと言われたという事です。

 

その整形外科で痛め止めを処方されましたが、あまり効果を感じることはできずに同じ痛みが続いているとのこと。

仕事に行くときに自転車を使うという事ですが、ハンドルを握るような姿勢が一番痛みが強くて、仕事に行くことがとてもつらいという事です。

 

そこでどこかいいところはないかと探したところ当院のホームページを見つけて同じような患者さんが治っているということで来院されました。

 

 

 

<検査>

腕の痛みや痺れだからと言って腕周りだけが原因というわけではないので、今回は整形外科で指摘された首と肩の検査をしてどこの硬さが腕の痛みや痺れの原因になっているのかを見つけるために検査を行いました。

 

まずは肩の検査を行いました。

肩の可動域は正面を向いた状態をスタートに右肩を前に上げていくと腕が耳の真横まで動いた。横に上げていくと120°で止まってしまった。

左も同じように肩を前に上げていくと耳の真横まで動いたが、横に上げていくとこちらも120°で止まってしまった。

 

本来の肩の動きというのは、左右とも前側は耳の真横の180°まで動くのが正常な動きで、横側も左右ともに耳の真横の180°まで動くのが正常な動きなので、肩を横に上げる動きが非常に悪くなっている状態。

 

次に首の検査を行いました。

首の可動域は背筋を伸ばして座った状態で首を右に動かしていくと鼻先を指標にして50°で止まってしまった。

左に動かしていくとこちらも50°で止まってしまった。

 

本来の首の可動域は鼻先を指標にして、真横の90°までいくのが正常な可動域になるので、首の動きに関しては左右とも固さが出てしまっている。

 

 

<施術>

初回施術

最初は体液の循環(血液・リンパ液・脳脊髄液)を良くする施術を行いました。

この施術を行うことで肩を横に上げると先ほどは120°で止まっていた肩の動きが左右とも耳の真横の180°まで動くようになった。

首の動きも真横の90°まで動くようになった。

 

私の経験上、腕の症状の場合は手首のねじれが原因であることが多いので、今回は手首の施術を入れていきました。

体液の循環を良くすることによって、なぜ動きが良くなるのかという事と手首のねじれと腕の痛みや痺れの関係を説明して初回の施術は終了。

 

 

 

【施術2回目(初回から5日経過)

初回の施術後に体がだるくなり、強い眠気を感じたという事でしたが、すぐにおさまったそうです。

症状に関しては腕の痛みと痺れはあるが、ひどかった時と比べると楽になったとのこと。

 

検査で肩を前と横に動かすと前側は正常なところまで動くが、横側は160°程度で止まってしまった。

首の動きは左右ともに60°で初回の時に戻っている状態。

 

前回と同様に体液の循環をよくする施術と手首のねじれをとる施術を行っていく。

そうすると肩の横の動きはと180°まで動いてくる。

 

首も正常可動域である90°まで動くようになる。

そして、前回の施術からなぜ体の動きの硬さが戻ってしまうのかを説明して施術を終了。

 

 

 

【施術3回目(初回から12日経過)

今回は前回とあまり変わらず、最初のひどい時ほどではないが痛みと痺れが残っている状態。

 

検査すると肩は前側と横側ともに180°まで動いた。

首の動きは左右ともに60°程で少し動きが悪い状態。

 

手首のねじれに関しては、仰向けに寝ていただいて手のひらが上を向くのが正常な位置に対して、まだ手のひらが下を向いた状態。

今回も体の循環を良くする施術と手首のねじれをとる施術を行った。

 

仰向けの状態で手首の向きを確認すると手のひらが上を向いた状態になりました。

普段から仕事で細かい作業をすることも多く、パソコンを使う事をあるため手首が内側に入りやすくなってしまっています。

なので、手首ねじれは毎回矯正していく必要があるという事を説明した。

 

 

 

【施術4回目(初回から19日経過)

3回目からの経過としては、右腕の痛みがあまり気にならなかったという事です。

痺れに関してはまだ残っているとのこと。

 

首の動きがほとんど正常な90°まで動いている。

手首のねじれに関しては、最初よりも正常に近づいているがまだ戻りやすいところがあるので、手首から腕にかけてのストレッチを伝えていきました。

 

 

 

【施術回目(初回から26日経過)

前回からの経過として、痛みはほとんど感じることはなかったとのこと。

痺れに関しても強くはなく、違和感が残る程度ということで大変喜んでいただくことができました。

 

症状はほとんどなくなりましたが、手首のねじれが残っているのもあり、ご本人から再発したくないという要望もあったので、治療は継続していくことになりました。

 

 

<今回の症状のまとめ>

今回の症状は、体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)の循環の悪さと手首のねじれが原因になっていました。

Wさんは仕事で細かい作業が多かったり、パソコンを仕事もあるので手首を内側にねじった状態で作業することが多い状況でした。

手首が内側に入ってしまうとそれに引っ張られて、肩まで内巻きになってしまいます。

肩が内巻きにはいると肩回りや首の筋肉を前に引っ張ってしまい、首が前に倒れてきて、首から出ている腕への神経が圧迫されて、腕に痛みや痺れが出てきてしまいます。

 

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著作者

名古屋市天白区そら整体院

小谷 渓太

 

陸上でケガをしたことがきっかけでこの業界に進み、鍼灸の専門学校を卒業し国家資格を取得。

その後そら整体院に就職したくさんの患者さんのお体を診させていただき治療を行っている。勉強会などにも積極的に参加して、日々勉強と経験を積んで少しでも多くの患者さんの症状を改善させるためのスキルを磨いている。