《症例報告》自律神経の乱れが原因だった首肩の痛み《改善例》

45歳 男性 会社員 名古屋市名東区在住

 主訴 首肩の痛み

 概要

1年前から仕事で車を運転する機会が多くなり、5ヶ月が経過したころから1日中、首、肩に痛みを感じることや、ふらつき、睡眠障害も出てきた。その後、50分のマッサージと骨盤矯正をおこなっている整体で、週1回、3ヶ月間通院したが改善の兆しは見られず。インターネットで、首肩の症状が改善された患者様の口コミを見て来院する。

 

検査

  • 重心は大きく左に傾き、骨盤を中心にバランスを崩している。
  • 首、腰の回転は左右差が大きく、筋膜のねじれ強い。
  • 首の関節の動きも悪く、頸部、背中の過度の筋緊張を呈している。
  • 足の関節の可動域は正常値の半分。

 

 

施術

初回

ヒアリングと検査結果をもとに、自律神経と骨格の歪みの両側面からアプローチしていく。

初回は全身の循環と骨格の歪みを整えることからスタート。

施術後、左重心は解消され体幹部や頸部の可動域の広がりが認められた。
初回はこれで終了。

現在のお体の状況から整体の効果はすぐに感じられるが、最初の内は2,3日で戻ってしまうことを説明する。

 

2回目(2日後)

前回から、首、肩、背中の痛みはほとんどなくなる。ハリ感と重さを感じる。

前回の施術後と比較、左重心はやや戻りつつあり、可動域もやや固さが出ている。

全身の循環と骨格の歪みを整えて、再度可動域を広げる。まだ症状が戻ってくる可能性があることを説明し、2回目はこれで終了。

 

3回目(6日後)

前回から2日後に痛みが出現。

施術をしながら話を聴くと、仕事で過度のストレスにさらされている。

睡眠障害、内臓の調子が悪いことなどから、回復の過程に問題があること判断。

睡眠、内臓の改善目的で自律神経の施術をし、3回目終了。

 

4回目(9日後)

前回から睡眠も改善し、痛みも軽減している。

頸部、背中の筋緊張はやや軽減。頸部の可動域はまだ固さがある。

 

5回目(14日後)

前回後、最初のころの痛みはほとんどでていない。重さや違和感を感じる。

自律神経と頸部の可動域を広げる施術を中心におこなう。

 

6回目(18日後)

「以前と比べてモチがよくなってきたと思います、運転もらくですね。」と。

前回から重さや違和感も感じない日が多かった。

可動域は少し硬さを残すものの首の動き以外は、キープできてきている。

 

以降は、改善に向けて計画的に施術を行えば再発を防ぎながら改善していくことでしょう。

 

 解説

 

元々、「体にはほっておけば勝手に治っていく力」があります。風邪やすり傷なんかは免疫で治っていきますね。

 

なぜ、1年以上も肩、首の痛みはひかないのでしょう?

 

回復の邪魔をしている原因はなにか?

こちらの患者さんの場合、「長期的なストレスで自律神経の乱れが長く続いたことが原因」で、回復のチャンスがないまま1年経過しています。

初期の段階で施術していけば、数回で痛みはなくなっていたかもしれません。

このような症状が長期にわたるケースは歪みを取り除くだけでは根治は難しく、自律神経の調整をしていく必要があります。

「歪みの調整に自律神経の調整を加える」ことで睡眠や内臓の働きが改善され回復スピードは飛躍的に上がります。