知っておくべき、椎間板ヘルニアに関する誤解

腰の痛みで最もひどい状態な症状の1つに「椎間板ヘルニア」というものがあります。ほとんどの方が耳にしたことある症状だと思います。

椎間板ヘルニアというのは、腰椎という背骨・腰の骨と骨の間にあるクッション剤的な役割をする「椎間板」が「ヘルニア=逸脱」してしまい、神経に触れてしまうことで生じるものです。

痛いしシビレます。夜も眠ることがツラいと思います。

整形外科などにいくと、痛み止めやブロック注射などで一時的に痛みを抑えることもしばしば。

そして椎間板ヘルニアの対策として、「手術をしなければいけない」というイメージを持つ人も多いのでは?

たしかに手術を勧める病院もありますが、実は椎間板ヘルニアに関しては、まだ広く知られていないことが多くあります。

このことを知ってから、治療法を選ぶ方が有意義になるはずです。

手術をしても改善しないことも多々ある

ヘルニアヘルニアで苦しんでいる人にお伝えするのが申し訳ないのですが、実はヘルニア手術で、逸脱した椎間板を削除して神経に触れないようにしても、痛みやシビレがなくならないケースがあります。

一念発起で手術をしたにも関わらず、改善しない・・・ 本当にこういうケースがあるんです。

確かに手術で改善する場合もあります。しかしこういう改善しないケースもあるので、なるべくなら最後の最後の手段にしておきたいのが、人の情というものでしょう。

ではなぜ、ヘルニアが手術で改善しなかったのでしょうか?

椎間板が神経に触れても痛みが無いこともある

実は、椎間板が逸脱して神経に触れてしまっていても、痛みやシビレが出ないことも、多々あるのです。

テレビ番組、ためしてガッテンの2011年11月16日放送分を見てください。

椎間板が無罪!?ということで、このように記されています。

腰痛を起こす主犯と言えば、
あの「椎間板ヘルニア」。
腰骨の間にある「椎間板」が飛び出して、神経を圧迫し、痛みやしびれを起こす症状です。
町のみなさんに尋ねても、半分の人たちがこの椎間板に
原因があって、ひどければ手術!と信じていました。

ところが、これが国民的大誤解!
例えば、
ヘルニアを切除して、神経の圧迫が無くなったのに、
痛みが消えない人。さらに、ヘルニアがあるのに
痛みがない人が続々とみつかりました。
つまり、
「ヘルニアがある=痛い」とは限らず、
今までの「ヘルニア犯人説」は必ずしも当てはまらないことが、明らかになってきたんです。

引用元
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20111116/index.html

いかがでしょう。びっくりしたのではないでしょうか?

でも実は、もっと前からこれは考えられてきたことなのです。

1995年、Boos N.という人による腰痛研究の結果が学術誌「Spine 」で発表されて、ボルボ賞(腰痛分野の研究についてのノーベル賞みたいなもの)を受賞しました。

そこで発表されたことは・・・

腰痛のない健康な人の76%に、椎間板ヘルニアが発見されました。
また、腰痛のない健康な人の85%に、椎間板変性が発見されました。

発見された椎間板ヘルニアのタイプは、
腰痛のある人と、腰痛のない健康な人との間で、差がありませんでした。

ヘルニア状態なのに、痛みが無い人が85%もいたというのです。

つまり、ヘルニアが痛みシビレの原因ではないこともあるということなのです。

身体のゆがみが、痛みシビレの原因

実はヘルニアなのにヘルニアが原因ではない痛みやシビレ、それは「身体のゆがみ」のせいであるケースが多いです。

整形外科でヘルニアと診断された人が、いろいろ治療を受けたけれども改善しなかった場合でも、骨盤矯正・ねこ背矯正でゆがみを整えていくと、改善していく人が本当に多いんです。

だから知っておいていただきたいのは、椎間板ヘルニアと診断された腰の痛み、ヘルニアが原因ではない場合もあるということです。

①病院で検査を受ける
↓↓
②病院で治療を受ける
↓↓
③治療で改善せず、手術を勧められる
↓↓
④身体のゆがみを疑う

このようなプロセスで、ヘルニアを考えてみてください。

ゆがみを整えたら改善したら、問題解決することもありうるのです。

これでも改善しない場合に、手術を考えてもいいはずです。

ヘルニアに関しては、まだまだ知られていないことが多いです。

今現在ヘルニアで悩まれている方も、周りに苦しんでいる方も、ぜひ今回の事を知っておいてください。