うつ病の原因とは!?

「うつ病の原因」

名古屋市天白区・瑞穂区の皆さんこんにちは!

天白区のそら整体院です。

今日は「うつ病」の原因についてお話ししますね。

なぜ治療院がうつ病!?と思うかもしれませんが、最近やはり多い症状なのでここで1度お伝えしようと思います。

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慢性胃炎・食欲不振・めまいや耳鳴りなど身体的症状が出やすい『自律神経失調症(心身症型自律神経失調症)』に対して、『うつ病』は意欲減退・無関心・自殺願望など精神的症状が大きく出ています。

双方ともストレス等心理的要因をきっかけに始まっているのに、どうして症状の現れ方が違うのでしょうか?  

 

『うつ病』は一つの原因のみで発症するわけではない

  脳からは「歩く」「食べる」「寝る」といった基本的な動作指令に加え、「意欲」や「記憶」などの感情や知的命令も伝えられています。

この情報伝達を担うのが「神経伝達物質」です。  

その中のセロトニンとノルアドレナリンは感情に関わらず情報伝達をコントロールし、心と体の働きを活性化しているので、その分泌量が減ると、情報が上手く伝達できなくなります。  

『うつ病』はその神経伝達物質の働きが悪くなると同時に、遺伝的要因に始まり、環境的要因・身体的要因など複合要因が重なり合って発症します。  

 

環境的要因は幼児期の厳しい体験(トラウマ)・家族や親しい人との別離・人間関係のトラブルや家庭内不和・環境の変化や人生の節目・事故・や我(PTSD)といった外からの影響を大きく受けます。  

身体的要因は慢性的な疲労・脳血管障害や癌といった疾病・月経前や更年期などホルモンバランスの乱れ・降圧剤や眠剤の服用など体の中からの不調が原因となります。  

つまり、いずれか一要因のみならうつ病以前の抑うつ状態若しくは自律神経失調症として軽度のうちに加療することができるのです。

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『うつ病』の種類と症状

  『うつ病』は大きく分けて『うつ病』と『双極性障害』に二つになります。  

・うつ病

生活上のストレスが誘因となって、気分の落ちこみ、関心や意欲減退といった心理的症状の他に、体重減少、疲労感、不眠といった身体的症状も現れます。  

 

・双極性障害

昔でいう「躁鬱病」というもので、非常に元気で、前向き、何でも出来ると思いこむ躁状態と、うつ状態の極端な気分が交替若しくは軽い症状ながらも同時に現れます。  

前記にも申し上げましたが、うつ病は症状が軽いうちに本人や周りの人が気がつき、治療を開始することが大切です。

かかり始めや兆候時には意欲減退、注意力散漫、慢性的な疲労感、イライラや不安感を感じます。

これをシグナルととらえると、深刻になる前に症状を改善させることができます。  

うつ病が進行すると自己判断ができず、周りのことに無関心や意欲減退を感じて、日常生活に様々な支障をきたすことになります。

 

まだずっと先のことが不安になったり、過ぎたことをいつまでも悩む、物忘れ、不眠や便秘、食欲コントロールができない、動悸が起こることもあります。 胸が締め付けられると循環器科に飛び込む方もいらっしゃいます。  

悪化すると強い不安や焦燥感からイライラやソワソワといった感情のコントロール不能や落ち着きになさが目立つようになります。

 

動作がゆっくりになる、常識外れのことを考える、ひとりぼっちだと感じる反面ひとりでいたい、むなしいと思いつめて、最終的には生きていく希望が見いだせない(自殺願望、希死念慮)といった感情に至ることも少なくありません。  

 

『うつ病』の治療

  『うつ病』になりやすいタイプはまじめで責任感が強く、周囲の評価が高い人、自分の許容範囲を超えて頑張りすぎたり、ストレスをため込んでしまう人に多いようです。

ですから、まずは十分な休養をとるようにしましょう。  

ゆっくり休み、疲労した心と体を休養させることは、元気や意欲を補給することのつながるので、治療効果もあがります。  

 

家でゆっくり療養でいない方は入院加療という方法もありますし、自立支援法といった公費もあります。

しかし、まじめで頑張りすぎてしまうタイプの方が多いですから、   「休むことはいけないこと」   と思いこんでなかなか休みを取ろうとしません。

 

病気になってしまった負い目が、さらに頑張らなくてはいけないと自分を追い込んでしまうからかもしれません。 休養に並行して、投薬加療や精神療法を行うことも有効的です。

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・投薬加療

精神科の薬は強い、怖いと思われがちですが、高血圧症や糖尿病薬と同じように、体の異常を修正する為に必要なものです。

また、服用すると眠たくなるや吐き気が出るといった体に合わないお薬や、症状経過によって薬の種類や量は変更されますので、一人で悩まず、先生と相談することが大切です。  

 

・精神療法 カウンセリングといわれるもので、一人で溜め込んだストレスや不安を吐き出させる、解決策を模索する、また症状が軽減してもぶり返しを予防することを目的とします。

大概はマンツーマンで行われますが、集団でディスカッション形式のカウンセリングもあります。

女医さんもいらっしゃいますから、男性医師と個室にマンツーマンになるのはちょっと…と不安を感じる方は、女医さんのクリニックを検索してみてください。  

 

異分野での治療

  感情を抑え込む時、無意識に筋肉を硬直させてしまうことに気がついていますか?

怒りや泣くのを我慢した時、面接や発表会を前に緊張した時、両足を踏ん張って、おなかに力を入れて、拳をぎゅっと握りしめたという体験に心当たりがあるでしょう。

多くの場合、首・肩・背中ばかりか、横隔膜・腹膜・骨盤隔膜にも力が入るといった症例結果も出ています。

つまり、感情を抑えることが頻繁になれば、筋肉の硬直は解けないばかりか、体の至る所で硬直が起こり続けてしまうのです。  

 

また、長期間の降圧剤・緩下剤・眠剤などの服用は現状の脳伝達に逆らうような身体的反応を呼び起こします。  

血圧が高い人は強制的に血圧を下げる、便秘の人には弛緩した腸にけいれんを起こさせる、眠れない人には眠るよう、それぞれ自律神経のスイッチを切り替える…といったように。  

 

自律神経の乱れは体のバランスを保てず、筋骨格が歪みやすく、また歪んでも支えるために力を入れ続けることで緊張を強いられて更に筋骨格が歪みます。  

いずれの場合も筋肉の硬直をほぐすことで自律神経が正常化すると共に、筋肉の収縮や血行状態がよくなるなど、全身のコンディションもよくなる傾向へとつながります。  

コンディションがよくなると、気分も明るく軽くなって、不安要素が小さくなったり、自律神経の働きも活発化しますから些末なことが気にならなくなるいう報告もあります。  

 

リハビリ・指圧やマッサージ・整体・鍼灸・ストレッチなどの理学療法活用も検討してみてはいかがですか。

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(まとめ) 心の問題です…『うつ病』に罹患したご本人は一番つらく、頑張らなければならないと思っています。

僕の友人も2人、うつ病と診断され、社会復帰するまでに数年かかりました。 そうならないためにも一人で抱え込まずに、周りの人にお話してみましょう。