Kさん 60歳 女性 名古屋市
<主訴>
右膝外側から下腿のしびれ
<症状の経緯>
Kさんは2ヶ月前に急に右膝の外側から足首にかけてのしびれと右臀部の痛みが出てきたそうです。
症状が出てからすぐに近くの整形外科を受診したところ坐骨神経痛ではないかと診断され、電気治療やマッサージなどの治療を受けたとのこと。
右臀部の痛みは治療を受け始めて2週間ほどで気にならなくなったという事でした。
ただ、しびれに関しては良くなることはなくその後も治療の効果はあまりなかったとのことです。
しびれは日によって弱かったり、強かったりするが常にある状態で、特にたくさん歩いた次の日などはかなり強く、足を引きずったように歩くとのこと。
お孫さんと出かけることも多いということで、しびれを気にせず歩き回れるようになりたいということで、治療できそうなところを探したら当院のホームページを見つけて来院されました。
<検査>
足のしびれがでているといってもそのまわりに原因がないことがほとんどなので、今回は全身の検査をしてどこが右足に負担をかけているのかを見つけるために検査を行いました。
まずは、腰の可動域を見る検査を行いました。
腰の可動域は座位で両手を体の前で組んでいただいて左右に回旋させていくと左右どちらも45°で止まってしまう。
本来であれば両腰とも真横の90°まで動くのが正常可動域になるので、左右とも腰の動きは非常に悪くなってしまっている。
仰向けの状態で膝を立て、左右に倒すと右は正常可動域まで動いていたが、左は途中で止まってしまい右のお尻に張り感があった。
本来であれば、膝を立てた状態で左右に倒すとベットにつくまで倒れるのが正常可動域なので、左に倒す動きが非常に悪くなってしまっている。
<施術>
初回施術
最初は体液の循環(血液・リンパ液・脳脊髄液)を良くする施術を行いました。
この施術を行うことで腰を左右に動かすと先ほどは45°で止まっていた腰の動きが70°まで動くようになった。
私の経験上、足のしびれの場合は足首に原因があることが多いので、今回は足首の施術を入れていきました。
この施術を行うことにより仰向けで膝を立てた状態で、左右に動かすと先ほどよりも左に倒す動きが良くなり右お尻にあった張り感が軽減された。
体液の循環を良くすることによって、なぜ動きが良くなるのかという事と足首の硬さと足のしびれの関係を説明して初回の施術は終了しました。
【施術2回目(初回から5日経過)】
初回の施術後にしびれが強くなったが、徐々に弱くはなってきたとのこと。
ただしびれは常にある状態だそうです。
検査をすると腰を左右に動かすと45°で止まってしまっていたので、初回の硬さに戻ってしまっていた。
足首の硬さに関しても硬さが戻ってしまっている様子。
前回と同様に体液の循環をよくする施術と足首の硬さを取っていく施術を行っていく。
そうすると腰を左右に動かすと80°まで動いてくる。
足首の硬さに関しても施術後は硬さが取れた状態になった。
一時的にしびれが強くなったのは、動かなかった体を無理やり動かしていったため体がびっくりしてしまったことによる反応です。
これも治療を続けると慣れてきて出なくなるという事を伝えました。
そして、前回の施術からなぜ足首の硬さが戻ってしまうのかを説明して施術を終了しました。
【施術3回目(初回から8日経過)】
今回は治療後にしびれが強くなることはなかったとのことですが、仕事で歩き回ることが多く、その後はしびれが強くなったとのこと。
検査すると腰は左右ともに60°で動いた。
前回よりも通院頻度を詰めてきていただいているので、戻り切ってはいないが、徐々に硬さが出てきている様子。
仰向けの状態で膝を立て、左右に動かすと左に動かしたときに、右のお尻に張り感があった。
足首の硬さに関しては、硬さが戻ってしまっている。
今回も体の循環を良くする施術と足首の硬さを取る施術を行った。
その施術を行うと左右の腰の動きが正常可動域である90°まで動くようになりました。
仰向けの状態で膝を立て、左右に動かすと左に動かしたときの右のお尻の張り感が解消された。
足首の硬さが強いので足首を回すストレッチをお伝えしました。
【施術6回目(初回から19日経過)】
何もしていないとしびれはだいぶ弱くなったとのこと。
ただ長く歩いたりするとしびれが強くなることは残っているそうです。
前回と同様に体液の循環を良くする施術と足首の施術を行っていきました。
足首の硬さは最初と比べるとかなり取れてきているので、引き続きストレッチも継続してもらいました。
【施術9回目(初回から33日経過)】
しびれの強さがかなり弱くなり、ほとんど気にならなくなったそうです。
ただしびれの場所が少し変わり、右足の外側ではなく脛の筋肉（前脛骨筋）のしびれがあるとのこと。
脛の筋肉がかなり硬くなっていたので、脛の筋肉を押さえた状態で、足首を動かしてもらう運動を10回行いました。
そうすると脛の筋肉の緊張が和らいだ。
【施術13回目(初回から51日経過)】
しびれに関してはほとんど感じることがなくなったとのこと。
たくさん歩いてもしびれが出ないと喜んでいただくことができました。
ただ脛の筋肉や足首の硬さがすべて取れたわけではないので、症状が再発しないように頻度を空けながら施術を継続していくことになりました。
<今回の症状のまとめ>
今回の症状は、体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)の循環の悪さと足首の硬さが原因になっていました。
Kさんは仕事で座っていることもあれば、歩くときは一日中歩き回ることも多く、足首や脛の筋肉が固くなりやすい生活でした。
足首は体の他の部分よりも細くなっていますが、その中に血管や神経がたくさん詰まっています。
足首が硬くなってしまうとその中の血管や神経を圧迫してしまい足のしびれが出てしまうのです。
「足のしびれで思うように歩けない・・・」
「これ以上しびれが強くなったらと思うと今後が不安・・・」
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著作者 名古屋市天白区そら整体院
小谷 渓太
陸上でケガをしたことがきっかけでこの業界に進み、鍼灸の専門学校を卒業し国家資格を取得。
その後そら整体院に就職したくさんの患者さんのお体を診させていただき治療を行っている。勉強会などにも積極的に参加して、日々勉強と経験を積んで少しでも多くの患者さんの症状を改善させるためのスキルを磨いている。
お電話ありがとうございます、
そら整体院でございます。