６０歳男性 T.Aさん 名古屋市 中川区 在住
<主訴>
左手のばね指
<概要>
半年前から左手にばね指の症状が出始め、薬指を曲げると指の付け根が痛くなり、伸ばすと関節が引っかかってしまいスムーズに伸ばす事ができない。
徐々に症状が悪化し、薬指の曲げ伸ばしだけではなく手洗いや拍手をする事も痛みがでてきてしまい仕事にも影響がでてきてしまったので接骨院で施術を受けていたが症状に変化はないとのこと。
今の痛みが少しでも良くなる方法はないのかと探していると、痛みの原因は痛みがでている場所になく根本的に体を良くしていくという所に魅力を感じ当院に来院されました。
<検査>
検査をしてみると、肩は左右外転（肩を下から耳の横まで上げる動き)の正常可動域は180度まで上がるが６０度までしか動かない。
肩の位置を横から見ると、本来耳の下に肩の中心があるがズレて前に出ている状態。
肩が前にある事で血流が悪くなり、上腕、前腕の筋肉の張りがでている。
<施術>
初回施術
検査より肩が正常の位置ではなく前にでてしまう事で肩の動きが悪くなっている。
そのため上腕・前腕の血液の流れが悪く筋肉が張ってしまう事で、指の動きが悪くなり負担がかかった状態で使うのでばね指の症状がでている。
肩の動きはいきなり悪くなるわけではなく、体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)の循環不良の影響で肩の位置が前にでてしまい、正常な可動域まで動かなくなる事で症状が出ていると判断したため体液の循環を良くする施術を行う。
施術後に再検査をすると、先ほどまで上がらなかった肩の左右外転が９５度まで上がるようになった。
次に肩の動きを更に良くするため、肩甲骨周りの筋肉の固さを取る。
実は肩甲骨周りの筋肉が固くなると肩が前に引っ張られてしまい正常に動かしづらくなる。
施術後は肩が110度まで上がり上腕、前腕の張りが和らぎ薬指を動かしてもらうと痛みはあるが曲げる動きがスムーズになった。
循環の施術を行い血液の流れを良くして行くと肩が動くようになり、上腕・前腕の筋肉の張りも無くなり結果として指を触らなくても指に伝わる神経の伝達が良くなり痛みが無くなっていくと話をして1回目の施術はここで終了。
２回目「７日後」
伸ばした時はスムーズに動かないが曲げた時の指の付け根の痛み、手洗いや拍手の痛みが減少。
肩の左右外転は施術後の110度で維持できていた。
肩の左右外転や症状に変化があるため今回も循環、肩の動きを良くする施術を行う。
施術後は左右外転が130度まで上がり上腕、前腕の張りが少なくなり指の曲げる動きが前回の施術後よりスムーズに動く。
３回目［初日から1１日後］
症状に関して、手洗い、拍手などの動作で痛みがでることが無くなった。
指に力を入れて曲げきると付け根に痛みがあるが、前回よりも曲げた時の痛みはかなり減少。
伸ばす動きに関しては変わらず、スムーズに動かす事が出来ない。
伸ばす動きに変化がない原因は肩の位置がまだ前に出ているので肩の位置を戻すために、今回は背骨（頸椎、胸椎、腰椎）の矯正を行う。
肩が前に出てしまう原因である肩甲骨周りの筋肉が背骨に付着するため、矯正を行う事で肩甲骨周りの筋肉の緊張が更に良くなり、肩の左右外転も良くなっていく。
施術後は肩の左右外転が150度まで上がり指を伸ばす動きの引っ掛かりが無くなり、肩の位置が耳たぶの下に肩の中心が来るようになった。
４回目［初回から１７日後］
症状に関しては、指に力を入れて曲げる痛みがなくなり伸ばす時の引っ掛かりはまだあるが前回よりもかなりスムーズに伸ばす事が出来る。
動きを確認すると肩の左右外転は150度で維持できている。
肩の位置も耳たぶの下に肩の中心があり、前にでていない。
指の曲げる痛みについて聞くと、1番初めの状態が10だとすると１ぐらいとの事。
痛みもほとんど無く指を伸ばす動きもスムーズになっているので前回と同様の施術を行った。
施術後は肩の左右外転が正常可動域の１８０度まで動くようになった。
５回目[初回から２１日後]
日常生活で薬指が痛くなることはなくなった。
指を伸ばす時の引っ掛かりもなくなりスムーズに動かせる。
体の動きを確認すると、肩の左右外転が正常まで動き位置も崩れていない。
症状が良くなってきたが、根本的な姿勢の部分まで良くしていき再発しないようにしていきたとの事だったので、通院頻度を伸ばし施術を行っていく。
まとめ
今回のT.Aさんのばね指の痛みですが、こういった症状は急に発症するものではありません。
症状は体液の循環不全で、体の動きが正常な所まで動かなくなり疲れがたまりやすくなる事で無意識で楽な姿勢をとり、肩が前にでている姿勢が定着してしまうと腕、指に余計な負担がかかり発症します。
一時的に楽な姿勢を取る事を決して悪い事ではありませんが、楽な姿勢が定着してしまうと体の歪みがおこりT.Aさんの様に肩が前にでてしまい、結果としてばね指の症状で指を使えなくなってしまいます。
T.Aさんの場合、症状の根本的な原因である体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)の循環の悪さを解消し肩の位置を戻し指への神経伝達を良くしていく事がポイントでした。
ばね指の症状がお悩みで、治療しているがなかなか改善しない方、どこに行っても良くならない方は、もしかしたら体液の循環の施術をする事で改善していくかもしれませんのでまずはお気軽にご相談下さい。
今なら初回限定6４%OFFの3,000円でばね指の施術を行っておりますので、ばね指でお悩みの方は是非お気軽にご来店ください。
著作者
笠野悠太
鍼灸の学校を卒業し、そら整体院で体の不調で悩まれている患者さんを診ている。
医師や看護師などの医療関係者や、ご老人、子供と幅広い患者さんと向き合い治療をおこなっている。
そのため自分自身のスキルアップのためにも
週一回の勉強会、月一回の外部に出ての勉強会をおこない
一人でも多くの患者さんの悩みを解決できるように技術を高めている。
お電話ありがとうございます、
そら整体院でございます。