顎関節症|実は顎の問題だけじゃない!?知っておくべき予防法。

「顎関節症を予防する方法」

 

あごの付け根の違和感や痛み、あごを動かすと音がする、口が開かないといった症状、これは顎関節症の可能性があります。

2,3日で自然に治ることがあり、顎関節症になったり治ったりを繰り返している人が多いようです。
しかし、顎関節症はひどくなると食事ができないほどになったり、頭痛や耳鳴りなどを引き起こします。顎関節症の原因と予防法を知っておきましょう。

 

●顎関節症とは?

 

顎関節症とはあごの関節やその周辺の筋肉に異変が起こるものです。
そもそもあごの関節とは耳少し前にあります。

 

頭蓋骨を思い浮かべるとわかりやすいのですが、あごの関節は頭の骨に筋肉や靱帯によって吊られてくっついている感じです。
ですから、このあごの関節や、筋肉や靱帯に負担がかかるとすぐに不調をおこしやすいのです。

主な症状は、あごやその周りの筋肉が痛い、というものです。食事はもちろんあくびをしたり、話をするのもつらくなります。

さらに、あごを動かすと「カクカク、ジャリジャリ」といった感じの音がします。これはあごの関節の軟骨が擦れたり動いたりしている音です。

また、口が開きずらくなります。ひどい場合には指1本分くらいしか開かないということもあり、食事ができなくなってしまいます。

また、あご周りだけではなく、頭痛や肩の痛み、耳鳴りや耳の痛み、めまいなど全身に症状が出てくることもあります。

●顎関節症の原因とは?

 

顎関節症の原因はいくつかあります。
一つは噛み合わせが悪い場合です。

しかし、噛み合わせ悪い場合の大半は歯列矯正で治るレベルではなく、背骨のゆがみや猫背などが関係していると言われています。
また、いつも同じ側で噛むとか、頬杖をつく癖があるとか、食べるときに横を向いて話しながら、またテレビを見ながら食べるなど噛み合わせが悪くなる習慣が関係していることもあります。

 

二つ目には歯ぎしりや食いしばりといったあごに力が入ってしまう癖があります。癖づいている人の場合無意識になっていることが多いのですが、ずっと力が入って緊張している状態が続けば顎関節が疲れてしまうのも無理はありませんね。

 

三つ目には精神的ストレスがあげられます。精神的ストレスにより体がこわばってしまうこと、あごをかみしめてしまうことなどが原因とされています。

顎関節症になりやすい人は何度も繰り返してしまうことが多いのですが、その理由は根本的に原因解決できていないということが大きいようです。

つまり、顎関節症になりやすい要素がいつまでも残っているので、繰り返してしまうんですね。

●顎関節症を予防するには

 

顎関節症を予防するためには、多方面から生活の癖や習慣を見つめなおすことが大切です。

というのも、顎関節症は大半において、あごに問題が起きているのではなく、体全体の問題があごに現れているからです。

 

特に気をつけたいのが、姿勢です。

 

顎関節症患者は圧倒的に女性が多いのですが、大きな理由の一つが骨盤と背骨のゆがみと言われています。

女性はハイヒールやミュールを履くことが多く、無理な姿勢で長時間歩いたり行動することが多いですね。
女性の体は無意識に足元の不安定さを補い、どうにかバランスを取ろうと骨盤と背骨でバランスをとります。

そのためゆがみが出てきます。そのまま筋肉が固まってしまうと、肩こりや頭痛、腰痛、生理痛、そして顎関節症と様々な痛みを引き起こしてきます。
ですから、ハイヒールをやめろとは言いませんが、正しい姿勢を保てるように、骨盤の位置を定期的に矯正するとか、背骨のゆがみを正す積極的なアプローチを心がけてほしいと思います。

噛み合わせを正したり、歯ぎしりや食いしばりを改善するためにマウスピースを装着することも一つの方法です。

無意識に歯ぎしりしている人の場合、およそ60㎏の力が加わっていると言われています。
そんな力をずっとかけていてはあごの負担が大きすぎます。

マウスピースであごの関節に隙間を入れてあげることで、関節にかかる負担を軽減できます。

いつも同じ側で噛む癖がある人、頬杖をつく癖のある人は周囲の人に協力を要請しましょう。

「ご飯を食べているときにひと声かけてね」とか、「頬杖ついていたら注意して」とお願いしておくと、気づかないうちに習慣化している癖を改めることができます。

 

●まとめ

 

顎関節症を慢性化させてしまうと、いろんな健康障害につながります。「ほっとけば治る」と軽く考えないようにしましょう。

「これって顎関節症かな?」と思い当たる症状があれば早めに専門医に相談しましょう。

鎮痛剤や消炎剤を処方してもらうことで早めに痛みと炎症を抑えることができます。体力低下や痛みの習慣化を防ぐために大切なことです。
また、顎関節症の原因になっているものを見極め正しく改善を図ることで、何度も繰り返し慢性化させることを防げます。

あごの関節という小さな部分ではありますが、体に与える影響は大きいですからね。大切にしてあげましょうね。

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