Hさん 23歳 女性 名古屋市
<主訴>
立ち眩み
<症状の経緯>
Hさんは以前からしゃがんでいる状態から立ち上がるときに立ち眩みやめまいの症状があったそうですが、ここ2、3ヶ月は症状が強く出ているようです。
今までは数回立ち上がるごとに1回立ち眩みが出るかどうかというところでしたが、最近はしゃがんだ状態から立ち上がるたびに症状が出るそうです。
病院に行って薬を貰っていましたが、改善されることはなく、一応レントゲンを撮ってみたところストレートネックと診断されたとのこと。
ですが診断されただけでそれ以上のことはなく、そのままの状態だったという事です。
そして、どこかいいところはないかと探していたところ当院のホームページで、同じような症状の方が改善していると書いてあったため来院されました。
<検査>
立ち眩みが出ている方は、首などの硬さが原因になっていることがほとんどなので、今回は全身の検査をしてどこの硬さがめまいの原因になっているのかを見つけるために検査を行いました。
まずは首の検査を行いました。
首の可動域は正面を向いた状態をスタートに左に動かしていくと鼻先を指標にして60°くらいで動きが止まる。
右も同じように動かしていくと鼻先を指標にして60°程度で動きが止まる。
本来の首の動きというのは、左右とも鼻先を指標にして真横の90°まで動くのが正常な動きになるので、左右ともに動きが非常に悪くなっている状態。
<施術>
初回施術
最初は体液の循環(血液・リンパ液・脳脊髄液)を良くする施術を行いました。
この施術を行うことで首を左右に動かすと先ほどは45°で止まっていた首の動きが80°まで動くようになった。
私の経験上、立ち眩みの症状の場合は手首の向きにも原因があることが多いので、今回は手首の施術を入れていきました。
体液の循環を良くすることによって、なぜ動きが良くなるのかという事と手首の向きとめまいの関係を説明して初回の施術は終了しました。
【施術2回目(初回から3日経過)】
初回の施術後に少し体がふわふわする感覚があったがすぐにおさまり、その後は立ち眩みの回数が減ったという事です。
ただ回数が少し減ったものの強さに変わりはないとのこと。
検査をすると首を左右に動かすと60°程度で止まってしまった。
前回と同様に体液の循環をよくする施術と手首の向きを正常に位置に戻す施術を行っていく。
そうすると首を左右に動かすと80°まで動いてくる。
そして、前回の施術からなぜ体の動きの硬さが戻ってしまうのかを説明して施術を終了しました。
【施術3回目(初回から10日経過)】
今回は前回よりも立ち眩みが出る頻度が少なくなった。
強さも落ち着いてきているということで喜んでいただけました。
検査すると首は左右ともに70°まで動いた。
手首の向きに関しては、仰向けに寝ていただいて手のひらが上を向くのが正常な位置に対して、まだ手のひらが下を向いた状態。
今回も体の循環を良くする施術と手首の向きを正常な向きに戻す施術を行った。
その施術を行うと左右の首の動きが正常可動域である90°まで動くようになりました。
仰向けの状態で手首の向きを確認すると手のひらが上を向いた状態になりました。
普段からスマホはもちろん、仕事でパソコンを使う事をあるため手首が内側に入りやすくなってしまっています。
なので、手首の向きは毎回矯正していく必要があるという事を説明した。
【施術4回目(初回から17日経過)】
3回目からの経過としては、最初の立ち眩みの強さを10だとすると今回は3まで落ち着いた。
仕事中もあまり気にすることなく仕事に集中できたとのこと。
手首の向きに関しては、最初よりも正常に近づいているがまだ戻りやすいところがあるので、手首から腕にかけてのストレッチを伝えていきました。
【施術5回目(初回から24日経過)】
前回の施術からの経過としては、天気が崩れたこともあり、少し立ち眩みが多かったそうです。
天気によって状態が崩れるという事は、気圧の変化が身体にストレスを与えてしまい、自律神経がストレスに対抗しようとして自律神経が乱れてしまうので、今回は自律神経を整えるために内臓の施術を行いました。
内臓の特に胃は、自律神経によって支配されているので、胃が硬くなってしまうと自律神経も乱れてしまいます。
ですので、胃の硬さをとっていくことも重要という事を伝えて施術を終了しました。
【施術6回目(初回から31日経過)】
前回から立ち眩みの経過としては、前回は少し症状が強かったですが、それも落ち着いてきたそうです。
仕事をしていてもほとんど気にならなくなったということで喜んでいただきました。
ただ天候によって崩れやすいところもあり、内臓の硬さも出やすので、今後再発しにくい体にしていくためにもこのまま継続していくことになりました。
<今回の症状のまとめ>
今回の症状は、体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)の循環の悪さと手首の向き、そして内臓の特に胃の固さが原因になっていました。
Hさんは仕事でパソコンを触る機会も多く、ストレスも感じやすいという話もあったため、手首はもちろんですが内臓にも負担がかかっている状態でした。
手首が内側に入ってしまうとそれに引っ張られて、肩まで内巻きになってしまいます。
肩が内巻きにはいると首の筋肉を前に引っ張ってしまい、首が前に倒れてきて、首の筋肉を硬くしてしまい結果的に立ち眩みが出てしまうのです。
また内臓に関しては、ストレスなどが内臓に影響を与えてしまい自律神経が乱れることによって、天候の変化などでも症状がひどくなってしまう事もあります。
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著作者
小谷 渓太
陸上でケガをしたことがきっかけでこの業界に進み、鍼灸の専門学校を卒業し国家資格を取得。
その後そら整体院に就職したくさんの患者さんのお体を診させていただき治療を行っている。勉強会などにも積極的に参加して、日々勉強と経験を積んで少しでも多くの患者さんの症状を改善させるためのスキルを磨いている。
お電話ありがとうございます、
そら整体院でございます。