腰痛と椎間板ヘルニアの関係
「椎間板ヘルニア」という言葉を一度ぐらい聞いたことはありませんか?
・「聞いたことあるよー腰痛のひどいやつでしょ?」
・「私ってヘルニアなの??」
・「しびれてるからヘルニアなのかなあ?」
当院に通ってらっしゃる患者さんたちからちょこちょこ聞くので、今日は椎間板ヘルニアにつ
いての話をしていきますね。
まず背骨のお話
ちょっと専門用語連発しますけどお許しください(笑)
まず、脊柱は全部で26個の骨で構成され、頸椎は7個、胸椎は12個、腰椎は5個、そして骨盤の中心にある逆三角形の形をした仙骨が1個、尾骨が1個で、互いに影響しあいます。
ここ大事です。
背骨は1個1個が全体に影響する。
一番離れた頭の付け根にある頸椎に負荷をかけたとしても、腰椎までそのストレスが伝わり、腰痛の原因にもなりかねません。
なので、「そんなに重い物とか持ってないよ!」という人でも、腰痛や腰椎の椎間板ヘルニアになるんですね。
しかし、最近椎間板ヘルニアを発症すると、ひどい腰痛を伴い、手術を必要とするイメージがありましたが、今では必ずしも腰椎椎間板ヘルニアが腰痛を発症する原因ではないことがわかってきました。
ヘルニアは腰だけの病気ではなく、頸椎椎間板に発症すると頸椎椎間板ヘルニアともなり、その他にもそけいヘルニアや、へそヘルニアなどがあります。
椎間板ヘルニアは、一度治っても再発することが多いといわれており、その特徴を理解し、
日常生活を見直すことで再発を防ぐことが重要になってきます。
椎間板ヘルニアとは
そもそも椎間板ヘルニアってなに?というお話ですが、
弾力のあるゼリー状の物質である髄核というものは、椎間板内部にあり、その主成分は水
で、およそ8割にも及びます。
硬い骨と骨の間をクッションのようにサポートしている椎間板が損傷し、中の髄核が飛び出
して、背骨の神経を直接圧迫することを椎間板ヘルニアといいます。
20代を過ぎると椎間板の水分が徐々に失われ、30代を過ぎたころには、線維輪の水分をも
減少させることから、20代から30代で発症する人が多いといわれています。
線維輪は髄核の周りを取り囲む年輪のような形をしており、水分が失われてくると外部から
の刺激を受け、損傷しやすくなります。
また、椎間板は悪い姿勢やスポーツなどの繰り返し行う動作により徐々に変形してしまい
ます。
ついてこれていますか!?(笑)
さらに円柱の形状をしている椎間板は、水分が減少すると外部からの影響を受けやすくなり、進行すると髄核が線維輪を突き破り飛び出してしまう椎間板ヘルニアを発症します。
「わけわからん・・・」という方へものすごく簡単に言うと、
背骨は骨と骨の間に「椎間板」っていう水を含んだスポンジみたいなものが挟まってて、
椎間板が正常であればそのスポンジがクッションみたいな役割をしてくれているんです。
で、椎間板ヘルニアになると、そのスポンジが外側へ 「飛び出して」 しまって、飛び出した
先にある神経にふれてとてもとても痛くなるというものです。
ちなみにヘルニアという言葉は 「脱出」 という意味らしいです。
腰椎椎間板ヘルニアの症状
腰椎椎間板ヘルニアは急な激痛と共に片足が痛むことが多く、体を前かがみにすると、よ
り痛みが生じます。
神経は背中側にあるため、おなかが収縮し、髄核がより神経を圧迫するといわれています。
また、脊椎のがんも、腰痛が特徴で、腰に激痛がはしり、痛みがだんだん増す症状があります。
これは注意が必要ですね。
夜中でも痛みがあるなど、気になる症状があれば、他の病気の可能性も視野に入れて診察を受けることをおすすめします。
一方、人によって腰痛はもちろんのこと、特に症状が出ないこともあり、発症した部位や度合いにより、神経を圧迫し引き起こす症状は人それぞれのようです。
また、腰椎椎間板ヘルニアになっても、神経を圧迫するだけでは、腰痛の症状が出ないこともあります。
腰椎椎間板ヘルニアの治療
最近では、炎症がおこるとヘルニアを食べてくれるマクロファージという免疫細胞によって、椎間板ヘルニアが自然に治癒することも確認されており、保存療法(手術しない方法)
も行われるようになっています。
保存療法を行ってもよくならない人が最終手段として手術を選択する方法に変わってきましたね。
保存療法ではコルセットなどの装具をつけて痛みが出る姿勢を避けるようにします。
ただ、コルセットは腰痛予防のために半永久的に継続するものではありません。
症状が緩和しても継続すると筋力がいつまでも回復せずに、また同じところを痛めてしまう原因にもなりかねません。
コルセットは、自力で正しい姿勢ができない為のサポート役で、筋力の衰えを助長する使用方法をしないように気を付けたいものです。
また、保存療法には、その他に電気治療や温熱療法、けん引などの治療法があります。
けん引とは腰や足に装具をつけ上下から引っ張り、椎間板への圧力を軽減しようとする治療法で、腰椎を引っ張り、筋肉のこわばりを和らげる効果もあります。
と、いわれていますが、数年整形外科勤務していましたが、
効果としては 「 う~~ん・・」
という感じです。
もちろん、けん引した効果もずっと続くわけではなく、次第に薄れてしまいます。
一度引っ張っても、重力には逆らえずに、椎間板はしだいにもとの姿に戻ってしまいます。
また、長年腰椎椎間板ヘルニアを患ってきた人は、けん引すると癒着したヘルニアを急に伸ばすことになり、危険を伴うこともあります。
引っ張るさじ加減によっては、筋肉が緊張してしまうこともあり、逆効果になる可能性も知っておきましょう。
意外と牽引は難しいですね。
さらに、髄核の突出角度によっては効果がないこともあるため、まずはレントゲンでの確認をしておくと安心でしょう。
一方、日常生活に支障が出るほどの麻痺や歩行障害などがあれば保存療法の期間を待
たずに手術をすすめられることもあり、保存療法を3か月以上おこなっても改善せず、痛みが続いた場合も手術をすすめられることがあります。
一般的な切開手術は、全身麻酔で腰椎の一部を削り、痛みの原因になるヘルニアを摘出し、1か月ほど入院が必要です。
局所麻酔で切開しないレーザー治療は、短時間で済み、翌日にはほぼ通常通りの生活が可能になります。切開手術と違い、出血もほとんどなく、局所麻酔なら医師が患者の様子を確認しやすいという安心感もあります。
ただ、保険適用外のため高額というデメリットもありますが、体への負担が少ないというメリットは高齢者の方にとっては重要なポイントでしょうね。
当院にもヘルニアの患者さん達がいらしていますが、中々に調子はいいですね。
ヘルニアの施術のポイントは
1 ヘルニア部分を追いかけて治療しない
2 本当にその痛みはヘルニアだけが問題なのか?
というところがポイントになります。
「やたら腰ばっかマッサージされる・・・けどあんまりよくならない。」
という方は一度施術方法について担当の方に聞いてみてくださいね。
腰痛、肩こり、その他体の不調でお悩みの方はいつでもご連絡ください。
そら整体院
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そら整体院でございます。