腰痛コルセットについて
慢性的な腰痛があると、つい頼りたくなる腰椎コルセット。
腰痛が起きにくい姿勢に腰椎を補強しながらも、動きに合わせて伸縮する腰椎コルセットは、腰痛や坐骨神経痛の人にも使われます。
使用していると腰にかかる負担を軽減し、痛みを緩和してくれるので、使い心地が良くなり継続的に使ってしまいがちです。
しかし、本来腰椎コルセットは腰痛がひどい時に腰をサポートするために使用するもので、痛みがおさまってきたら適度な運動をして、筋力を強化することで腰痛の改善をめざしていく事も選択の一つですね。
(どのタイミングと、どのぐらいの量のトレーニングをするのかは専門家の判断を仰いでくださいね。)
骨が折れた際に使用するギブスも、日常的に使用するものではないように、腰痛も痛みが緩和したらリハビリなどで運動による筋力を回復させる事を目指します。
なぜなら人の背骨は主に腹筋と背筋の筋力によって支えられているからです。
しかし、コルセットをする事で本来背骨を支えていなければいけない腹筋と背筋はその機能をほぼ停止してしまい、使われなくなった筋力はどんどん衰えてしまいます。
なので腰椎コルセットの場合も同様で、必要以上に安静にしすぎは禁物です。
使用している間も、衰えた筋力を強くする運動を徐々に行うようにしましょうね。
スポーツの再開と腰痛の関係
運動部に入って日々練習をしていた人は、運動をやめた途端、急に筋力が衰えたと感じたことがある人も多いのではないでしょうか?
日常的に運動を行っていると、筋肉内の循環が良い状態を保ち、円滑に動きます。一方、運動を行わなければ徐々に筋力が低下してしまいます。
健康のためにスポーツを再開すると翌日の腰痛や筋肉痛はもちろんのこと、練習中のぎっくり腰にも気を付けたいところです。
筋力は使っていない期間が長くなるほど衰えてしまいますが、以前行っていたスポーツの感覚は長い期間やっていなくても残っているものです。
スポーツをやめて数年、もしくは10年以上経つと、スポーツをやっていない人と比べて筋力や体力も変わらなくなります。
昔と同じ感覚で運動してしまうと腰痛や故障の原因にもなりかねません。
体力や筋力はコツコツ時間をかけて、練習を積み重ねることでついてきます。
しかしながら、衰えるのはあっという間で、プロ選手が3日休むと体を戻すのに1か月かかるといわれるくらい、筋力をもとの状態に戻すには時間がかかってしまうものです。
大体の目安ですが、1クールを3ヵ月ぐらいで見ておく事をおすすめします。
正しい運動で腰痛を防ぐ
腰痛改善効果がある筋力をつけるためには、激しい運動を週1回行うよりも、ウォーキングや軽いエクササイズを短い時間、毎日もしくは1日おきに行った方が体全体の筋力をつけ、基礎代謝も効率よくあげます。
毎日継続するためのポイントは無理のない習慣にすること。
「やらなければいけない」と強制にしてしまうと、たいていの人が途中で挫折します。
特に普段全く運動をしていなかった人が、行動をおこすというだけでも、大きな進歩といえるのではないでしょうか。
はじめのうちはスローペースで行い、運動はきついという「イメージ」から抜け出す工夫が必要です。
頑張りすぎて体を痛めないよう徐々にステップアップしていくよう、自分をコントロールしていきましょう。
運動の前後に準備運動を行い、からだをあたためた状態で行うことが大事です。また、腰痛がひどい時に運動を行うと、体の力が抜けずに、腰以外の体の部分に負荷がかかります。
慢性的な腰痛がある人は比較的症状が軽い時に行いましょう。
準備運動
腰回りの運動をし、背骨を整える腰痛予防のストレッチを運動前に行うことで、より効率よく腰回りの筋力を鍛えることができます。
このストレッチで気を付けるポイントは、背筋を伸ばし、骨盤をまっすぐにした状態で行う事。
骨盤が後傾、前傾した状態は、それだけでも腰に負荷をかけてしまいます。
背骨を保護するため、ヨガマットなど、クッション性のあるものを用意して行いましょう。
1、背骨から腰、足まで全身力を抜いて仰向けになります。
2、両足をまっすぐ揃えて、両膝を曲げて両手で膝をサポートします。骨盤が後傾しないよう、骨盤をマットにつけた状態でおこないます。
背骨から腰の浮いた部分を埋めるように、しっかりと骨盤をマットにつけていきましょう。
当然ながら運動やストレッチでは改善しない腰痛もあります。そのような時はやり方か、もしくは体が本当は運動をしてはいけないタイミングの時も多いです。
「毎日がんばって運動、ストレッチをしてるのに腰痛が改善しない・・」という方はきちんと専門家にみてもらいましょう。
様々な運動方法はまたご説明しますね。
お電話ありがとうございます、
そら整体院でございます。