《症例報告》子どもの頃の古傷が原因で股関節痛が発症していた事例

34歳 女性 会社員 名古屋市緑区

主訴 : 左股関節の痛み

 

概要

1ヶ月ほど前に旅行に行って1日中歩いていた。その日は良かったが翌日起きると痛みが出ていた。最初は動かすと痛いくらいだったが、1週間前から足を引きずるようになってしまい階段を上るのも辛くなってしまった。

元々ヘルニアなどもあり、体が悪いというのは自覚しており、この機会に体を良くしたいとHPで探し、どこに行っても良くならなかった人が良くなったという口コミをみて当院へ来院。

 

検査

左股関節、左足首、腰の回旋のROM制限を認める。骨盤の変位もかなり強い状態。

 

施術

1回目

左足首がほとんど動いていなかったため、そこが動かないために股関節に負担がかかり痛みとなっていると判断。

それにともない骨盤の変位も大きくなっていると伝え、初回は、当院独自の体が治るために必要な体力を上げる治療と左足首と骨盤の硬さを取っていく治療を行う。

 

治療後、股関節を曲げても痛みが出ないという所で、初回の治療はここで終了。

 

2回目(4日後)

治療後から3日は股関節が軽かったということだったが、また痛みが戻ってきているとのこと。

今回は右足にも痛みがでているということだったが、体のバランスが変わることによって右足に負担がかかり痛みが出ている状態なので、体が変わるときに一時的に出る好転反応で、そのうち出なくなる説明。

 

主訴の左股関節も治療後状態が良かった事から、初回と同じ治療を行う。

 

3回目(5日後)

左の股関節の痛みは、ほとんどなく左のふくらはぎが張っている感じが残る。

全体的に下半身がダルイ感じ。

 

今回も順調に来ていることから同じ治療を行う。

 

4回目(5日後)

股関節の痛みは、ほぼないが、左足首がかなり痛む状態になっていた。

このときたまたま患者さんが7分丈くらいのハーフパンツを穿いてきていたためふくらはぎが出ていて、そこで大きな火傷のような傷跡があった。

患者さんに尋ねると、子どもの頃に大きな怪我をした痕だという。

この傷跡と足首の関係を検査で調べると体反応したので、この傷跡によって、足首のROM制限を出し、結果として股関節の痛みとなっていることがわかった。

 

今回は、循環を上げる治療と、傷跡への治療を行う。

治療後、かなり楽になっていると喜んでいた。

 

5回目(4日後)

足首の痛みもなくなり、股関節も痛くないとのこと。

症状は落ち着いているが、まだ足首の動きの悪さが出ていることと、腰の動きの悪さが残っているため、今回も循環の治療と傷跡への治療を行っていく。

このまま続けていけば、足首と腰の可動域も正常可動域までもどり再発を防げるでしょう。

 

解説

今回は、単純に体の歪みから来る股関節痛だと思っていたら、傷跡が原因で股関節痛がおきていたパターンでした。

傷跡があると、筋膜がねじれてしまいます。手術痕でも同じようなことがおこることがあります。

筋膜というのは、筋肉を覆っている薄い膜のことを指します。

筋膜は全身に連なる結合組織で、3次元的に身体全体を覆っているため、「第2の骨格」とも呼ばれています。

3次元的というのは並列に正しく並んでいるのではなく、縦横無尽に走っている網の目をイメージしていただくと良いと思います。

よって、身体のどこか一ケ所に歪み(ひずみ)が生じれば、それがわずかなものであったとしても、結合組織の膜を通して全身に波及していくことになります。

そのため、数年前の足の怪我が原因で肩こりや腰痛が生じる、なんて可能性もあるわけです。

 

数年前に手術をしたことがあるとか、大きな傷が残っているとか今の症状に関係なさそうな事でも実は大きく関係することがあるので、当院ではそういった所へのアプローチも出来ますので、症状に関係なさそうな事でも何でも相談してくださいね。あなたの問題の解決になるかもしれません。

 

 

今なら初回限定63%OFFの3,000円股関節の痛みの施術を行っておりますので、股関節の痛みにお悩みの方は是非お気軽にご来店ください。

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