《症例報告》両太腿、ふくらはぎの痛みが治らなかったのは自然治癒力の低下が原因だった《改善例》

37歳 男性 会社員 名古屋市南区

主訴 夕方になると両太腿、ふくらはぎの痛みと張り感で立てなくなる。

概要

高校生の時にはヘルニアと診断されていて、もともと腰は良くなかった。

当院に来る1ヶ月前にギックリ腰をしてから、腰の痛みは軽くなったが、夕方になると両太腿、ふくらはぎが痛くなってきて、夜も寝られない状況。もともと腰痛もちの方なので、痛くなると行くなじみの整体院はあり、今回もそこへ行ったが、むしろ悪化してしまったとのこと。そこで、似たような症状が改善したという実績から、当院へ来院。

 

検査

ROM検査をした所、左股関節、両膝、左足首にROM制限あり。

仰臥位で寝てもらうと全身の緊張で固くなり力が抜けない状況だった。

 

施術

1回目

検査の結果、寝るだけで全身の緊張が出てしまっている状況から、自律神経の問題があると判断。

初回は、自律神経の調整と、循環の調整を行う。

施術後、力が抜けて寝られるようになる。患者さんもそれを実感していた。

まずは自律神経の調整と循環の調整をしていき、他の整体で悪化したことから治る体力がないので、治るための体力を上げる治療をしていくと説明し、ここで終了。

 

2回目(2日後)

前回から比べ、夜寝られるようになったということ。朝の寝起きも楽になった。

ただ、前ほどではないが夕方になると両太腿が張ってくる感じは残る。

仰臥位で寝てもらうと、まだ前回ほどではないが緊張状態があったので、施術としては前回と同じ内容で自律神経と体力を上げる治療を行った。

施術後、力が抜けるようになり、ここで終了。

 

3回目(4日後)

引き続き痛くて夜寝られないというのはなくなっている。夕方になると太腿が突っ張ってくる感じも軽減してきたとのこと。休日に痛みなく買い物に行けた事を喜んでいた。まだ動き回ったり、同じ姿勢が続くと太腿が張ってはくる状態が少し残る。

治療としては、順調に回復していることから1回目、2回目と同じ自律神経と循環の治療を行った。

 

4回目(3日後)

検査中の仰臥位での体勢での緊張がほぼ無くなっているのを認める。

歩きまわるとまだ太腿が張る感じはあるが、あまり気になるレベルではないとのこと。

症状も改善してきて体力も上がってきているので、ROM制限のあった左股関節、両膝、左足首の治療も開始する。

治療後、ROM制限が解除されているが、また戻るので再発しないために繰り返しの治療が必要という話をして、ここで4回目の治療は終了。

 

順調に回復をしてきているので、このまま治療を続けていけば問題なく症状がなくなるでしょう。

 

解説

今回は足の痛み、張り感ですが、ほとんど足には触っていません。

この患者さんは治療を受け入れる体力がなく、その状態で刺激の強いボキボキするような整体を受けて悪化していますので、まずは治療を受け入れる体力を上げる事が優先でした。

ですので、最初は当院独自の循環治療を行い体を治すための体力をあげていきました。

循環が整うことにより、自然治癒力すなわち自分で自分を治す力が働くようになり、治る体になるのです。

自然治癒力が働かない状態で体のゆがみを整える治療を行っても効果は出ないです。

あとは、本来はリラックスするはずの寝る体勢で、体の緊張があったので、自律神経が過敏になっている状態から、自律神経の治療をいれました。

 

このように患者さんの体の状態や今までの経緯を聞くことにより、しっかりと良くなっていきますので、坐骨神経痛といわれ、なかなか良くならない方や1度整体に行ったが悪化したから怖いという方は、まずは相談の電話くださいね!