「椎間板ヘルニアについて」

名古屋市天白区・緑区の皆様こんにちは！天白区、天白ゴルフすぐのそら整体院です。

 

 

椎間板ヘルニア」「ヘルニア」よく聞く病気の一つですが、ぎっくり腰やただの腰痛とはどう違うのか？

「 椎間板ヘルニア」はどうして起こるのか？ そんな謎多きヘルニアをご説明させていただきます。  

 

椎間板ヘルニアはどうしてなるの？

  まずは椎間板の構造と、椎間板ヘルニアが発症する仕組みを説明していこうと思います。

腰痛を訴える人の中で最も多いのがこの「椎間板ヘルニア」です。

そもそも「椎間板」はどこのことを言うのかというと、背骨の中でも腰の部分に位置する骨、「椎間（ついかん）」の隙間を埋め、衝撃を吸収するクッションの役割をしている板のような軟骨のことをいいます。  

 

椎間板ヘルニアはその椎間板の組織が一部、何かの衝撃などで飛び出してしまっている状態のことです。

「ヘルニア」とは「何かが飛び出すこと」という意味があるので、「椎間板ヘルニア」というのは「椎間板が本来あるべき場所から飛び出してしまっているよ」ということなのです。

けれど、飛び出したことによって痛みが発するわけではなく、飛び出してしまった椎間板が本来触れるはずではない神経に触れ、圧迫してしまうことで急激な痛みや手足のしびれ等を引き起こすというしくみになっているのです。

 

その症状のことを「坐骨神経痛」といい、椎間板ヘルニアの代表的な症状となっています。  

 

椎間板ヘルニアになる原因

 

 

 

椎間板ヘルニアになる原因は大きく分けて２つあります。

「遺伝要因」と「環境要因」です。

「遺伝要因」は読んで字の如く、元々の体質であったり、骨格等のせいで椎間板がずれやすくなっている人のことです。

 

「環境要因」はぎっくり腰に近く、骨格のずれからくるのですが、ぎっくり腰が突発的な腰痛だとしたら椎間板ヘルニアは徐々に原因である「ずれ」が進行していくのが特徴です。

 

  ずっと同じ体勢でいたり、無理な体制をしていると徐々に椎間板がずれていき、ある時急に痛み出すのは、少しずつずれていた椎間板がとうとう神経に触れてしまったからということなのです。  

 

椎間板ヘルニアの治療方法

 

椎間板ヘルニアの主な治療法は２種類。

「保存療法」と「手術療法」です。

ですが椎間板ヘルニアは自然に治って行くことも多いため、真っ先に病院等で提案されるのは「保存療法」が圧倒的に多いです。  

保存療法を細かく分けると３つ。   ・神経ブロック…この方法は、耐えられないほどの激しい痛みをステロイドや局部麻酔などで和らげる方法。

 

部位や薬の種類などによっては入院をする必要がある人も居ます

 

・薬物療法…

神経ブロックほど強くはないですが、鎮痛剤などを使って痛みを和らげる方法。 この方法をとっている人が一番多いかもしれません。

 

  ・理学療法…

 

神経ブロックや薬物療法で痛みが取れた後にする、ある意味「リハビリ」のような治療。

筋肉を強化するための体操や、もう椎間板がずれないように姿勢のくせを直したり、専用の道具を使って体を「牽引」（牽引…専用の器具を使って体を引っ張る療法の１種。ヘルニア以外にも骨折時や他様々な場合にも使われることが多いです） したりする。

 

 

手術療法は、保存療法を試しても効果がなかった人や、保存療法で一時的に回復したものの、すぐにまた再発してしまったりする場合。

麻痺症状などがあり日常生活に支障をきたすために本人からの申し出がある場合。

また、排尿・排便機能に影響が出ている場合には２日以内の緊急手術が行われることもあります。

  内容は細かく分けると３つに分けられます。  

 

・後方椎間板切除術…

 

文字の通り、背中からメスを入れ切り開き、背中側からヘルニアになっている部分の椎間板を取り除く手術です。  

 

・椎間板固定術…痛みが酷い場合に行われることが多く、後方椎間板切除術が行われた後に一緒に行われることが多い手術で、文字通り金属などで骨を固定し、ずれないようにする手術です。

 

・経皮的椎間板療法…いわゆるレーザー治療というやつで皮膚を切ることなくできる手術です。

ですが、国民健康保険適用外になるのでポピュラーな手術法ではありません。

けれどキズが残らないので任意の医療保険などに入っており保証対象になる場合はおすすめできます。

他にも内視鏡手術（皮膚の切開範囲が少なくて済む手術）やenSpire法（注射針のようなものをさして飛び出している部分の椎間板を吸い出す手術）などもあります。    

 

まとめ

 

思っていたよりも重い「椎間板ヘルニア」。

そしてヘルニアだけに限らず腰痛全てに言えることでもありますが、大切なのは予防と再発防止です。

日々の生活の中で気をつけられる姿勢等の歪み、またこまめに体の疲れを落とすことも大切です。

  少し方や背中が凝っているなと感じたらマッサージに行ったり整体院などで歪みを直してもらったりして、こまめに腰痛の原因をなくしていくことが大切です。

 

また、実際に椎間板ヘルニアを発症してしまった人は、再発防止の対策にもなりますので、自身で意識して腰への負担を減らしていくことが大切でしょう。