<症例報告>車の運転が不安になるほどの右膝のしびれが6回の施術で改善された60代女性の症例報告

Kさん 60歳 女性 名古屋市

 

 

<主訴>

右膝のしびれ

 

<症状の経緯>

Kさんは右膝のしびれがではじめる以前からすべり症と診断されていました。

膝のしびれがでたときもすべり症と診断された整形外科を受診したのですが、骨がずれていると言われるだけで、治療をすることなく経過観察となりました。

それから症状が強くなることはなく23週間前からの痛みはなくなったが、しびれが残っているとのことです。

一番困っていることは、車を運転するときに思うように足を動かしづらく運転に不安があるとのことです。

そこで、どこかいいところはないかと探していたところ当院のホームページで、同じような症状の方が改善していると書いてあったため来院されました。

 

 

<検査>

膝のしびれがでているといっても、その膝のまわりに原因がないことがほとんどなので、今回は全身の検査をしてどこが膝に負担をかけているのかを見つけるために検査を行いました。

まずは、腰の可動域を見る検査を行いました。

腰の可動域は座位で両手を体の前で組んでいただいて左右に回旋させていくと左右どちらも45°で止まってしまう。

本来であれば両腰とも真横の90°まで動くのが正常可動域になるので、左右とも腰の動きは非常に悪くなってしまっている。

仰向けの状態で膝を立て、左右に倒すと右は正常可動域まで動いていたが、左は途中で止まってしまい右のお尻に張り感があった。

本来であれば、膝を立てた状態で左右に倒すとベットにつくまで倒れるのが正常可動域なので、左に倒す動きが非常に悪くなってしまっている。

 

 

<施術>

初回施術

最初は体液の循環(血液・リンパ液・脳脊髄液)を良くする施術を行いました。

この施術を行うことで腰を左右に動かすと先ほどは45°で止まっていた腰の動きが70°まで動くようになった。

膝の症状の場合、その周りの足首に原因があることが多いので今回は足首の施術を入れていきました。

この施術を行うことにより仰向けで膝を立てた状態で、左右に動かすと先ほどよりも左に倒す動きが良くなり右お尻にあった張り感が軽減された。

体液の循環を良くすることによって、なぜ動きが良くなるのかという事と足首の硬さと膝のしびれの関係を説明して初回の施術は終了しました。

 

 

【施術2回目(初回から3日経過)

初回の施術後に一時的に体がだるくなったがすぐにおさまり、その後はしびれが少し良くなったと喜んでもらえました。

治療後から3日経過してしびれが出ている場所が膝からふくらはぎに変わったとのこと。

検査をすると腰を左右に動かすと70°まで動いていた。

ただ、足首の硬さに関しては3日間で硬さが戻ってしまっている様子。

前回と同様に体液の循環をよくする施術と足首の硬さを取っていく施術を行っていく。

そうすると腰を左右に動かすと80°まで動いてくる。

足首の硬さに関しても施術後は硬さが取れた状態になった。

しびれの場所が変わったことに関しては、循環の施術を行う事により体のバランスが整い重心の位置が変わることで一時的にしびれの場所が変わっているので、これも施術を続けていけば改善していくという事を伝えました。

そして、前回の施術からなぜ足首の硬さが戻ってしまうのかを説明して施術を終了しました。

 

【施術3回目(初回から14日経過)

今回は以前まで常にしびれていた状態だったが、しびれが出ないときもあったそうです。

ただ、しびれが出たときの強さに変化はなかったとのことです。

検査すると腰は左右ともに80°まで動いた。

仰向けの状態で膝を立て、左右に動かすと左に動かしたときに、右のお尻に張り感があった。

足首の硬さに関しては、硬さが戻ってしまっている。

今回も体の循環を良くする施術と足首の硬さを取る施術を行った。

その施術を行うと左右の腰の動きが正常可動域である90°まで動くようになりました。

仰向けの状態で膝を立て、左右に動かすと左に動かしたときの右のお尻の張り感が解消された。

車の運転やゴルフをされるという事で普段から足首の負担が大きくなっているため、足首の硬さが戻りやすくなってしまっている。

なので、足首の硬さは毎回取っていく必要があるという事を説明した。

 

 

【施術4回目(初回から22日経過)

3回目からの経過としては、最初のしびれの強さを10だとすると今回は4まで落ち着いた。

車の運転に関しても最初の時に感じていた不安が軽減されたとのこと。

ただゴルフをすると足首の負担が大きくなり、1週間経つと足首の硬さが元に戻ってしまうため、足首のストレッチを伝えていきました。

 

 

【施術5回目(初回から28日経過)

前回の施術からの経過としては、最初のしびれの強さを10だとすると今回は2まで落ち着いた。

ただ足首の硬さに関しては、ストレッチをしていただいても硬さが戻りやすいためもうひとつ別のストレッチを伝えていきました。

 

 

【施術6回目(初回から35日経過)

前回からのしびれの経過としては、最初に出ていたしびれの症状はなくなったとのこと。

車の運転は問題なくできるようになったということで、喜んでいただきました。

ただ足首の硬さが戻りやすいという事もあり、再発しないようにするためにも足首の硬さを取っていく必要があるという事を伝えました。

今後、再発しにくい体にしていきたいという要望もあり、このまま継続していくことになりました。

 

 

<今回の症状のまとめ>

今回の症状は、体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)の循環の悪さと足首の硬さが原因になっていました。

Kさんは車を運転することが多かったり、ゴルフの練習をしたりと足首の負担がかなり大きい生活でした。

足首は体の他の部分よりも細くなっていますが、その中に血管や神経がたくさん詰まっています。

足首が硬くなってしまうとその中の血管や神経を圧迫してしまい足のしびれが出てしまうのです。

 

 

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著作者

小谷 渓太

陸上でケガをしたことがきっかけでこの業界に進み、鍼灸の専門学校を卒業し国家資格を取得。

その後、そら整体院に就職し患者さんの施術を行っている。

勉強会などにも積極的に参加して、日々勉強と経験を積んで少しでも多くの患者さんの症状を改善させるためのスキルを磨いている。