腰痛、ひざ痛のスポーツ障害の豆知識
スポーツの高度な技術や、日常生活以外の特殊な運動能力は10代半ばまでに決まるといわれています。
そして、発育期を過ぎ、骨が形成されると、より高度な技術を習得するようになります。
スポーツをするうえでケガや障害を防ぐには、早く技術を習得したいという気持ちを抑えて、まずは基本の技術習得を十分に行う事がベストです。
大人になり、スポーツをやめた時の体への影響も考慮し、年齢に応じた練習量やメニューを組み立てることで、スポーツ障害を予防したいものですね。
一方、好きなスポーツをやめたとたん腰痛や膝痛がでてしまった、という人も多いのではないでしょうか?
スポーツを継続している中で、筋肉に疲労がたまり、そのうち治ると思って痛みを放置する人も多く、スポーツ障害の初期症状を見過ごしているケースもあるようです。
子供が習い事や部活などの練習で足が痛い、肩が痛いと訴えた時に、話をよく聞かずに、そのくらい大丈夫、ですませている人もいるのではありませんか?
学童期の子供は、どのような症状があって、どう痛いのか上手く伝えることができません。
症状や痛む場所を良く聞き、親や指導者が休ませるか否か、見極めてあげることが重要です。
痛みを適切にケアすることが、子供の将来を左右するといっても過言ではありません。
特に、頑張り屋で負けん気が強い子は、練習を休みたがらない傾向にあり、体がいくら悲鳴をあげていても、無理に練習を続けようとします。
今行っている練習も大事ですが、それ以上に、成人後の人生を考えると、休ませる判断も必要といえるでしょうね。
スポーツ障害とは
一昔前までは、部活の間は水すら飲むことができず、ずっと同じ姿勢で立ちっぱなしの時代もありました。
でも、今では熱中症の予防の為にも、こまめな水分補給が推奨されるようになり、運動中はもちろんのこと、運動前後のストレッチの重要性や正しい筋力トレーニング法も浸透しつつあります。
やみくもに回数を重ねるトレーニングは筋力をつけるどころか、故障の原因になりかねません。
若いころはどんなにつらいトレーニングでも、気力や体力で乗り越えることができるかもしれませんが、年齢を重ね筋肉量が減った途端弱い部分が出てしまうというケースもあります。
子供のころに何らかのトラブルがあっても見過ごしてしまい、長期間放置しておくと、大人になってから、他の部分と比べて弱くなっている部分があることに気付くことも多いです。
若いころ行っていたスポーツを数年ぶりに行った時に、古傷が痛んでしまうなど、のちのトラブルにもつながります。
子供の運動会に参加して、徒競走でアキレス腱切ったり肉離れする方もおおいですね。
痛みを繰り返してしまうと、運動を控えるようになり、筋力の低下がより加速し、周りの筋肉で補完しきれなくなります。
また、スポーツを継続している間は筋力もありますが、長期間運動をやめて筋力が低下しているのにもかかわらず、若いころと同じようにスポーツを行ってしまうと、痛みが生じるケースもあります。
このように、スポーツ障害は、スポーツを行っている時だけでなく、大人になってからも影響し続けることがあります。
骨折などの外傷とは異なり、スポーツを継続する中で、ある一定の動作を継続したために起こりうるスポーツ障害は、肘や肩、アキレス腱などスポーツの種類によって出やすい部分が異なります。
とはいえ、子供のころに運動することは奨励されており、スポーツをする中で精神力を養い、体幹を鍛えることは心にも体にもメリットがあります。
スポーツ障害のリスクを避けてやりたいスポーツをあきらめ、子供を運動させるのに消極的になるようでは、一生に関わるチャンスを逃しかねません。
運動を継続しながら、体調が悪い時は思いきって休むことで、将来につなげてほしいものです。
スポーツ障害の種類
野球肩やテニス肘は代表的なスポーツ障害ですが、大腿四頭筋が影響している膝関節周りの障害も多いようです。
柔軟性が要求される動きを伴い、ジャンプやターンなど激しい動作をする体操やダンスなどに多い障害として、半月板損傷があります。
股関節を外旋しながら膝を曲げた時に膝がつま先より内側に入ってしまうと、ニーイントウアウト(膝が内側を向いて、つま先が外側を向く)
という膝のねじれが生じ、それを繰り返すと膝関節の障害につながるリスクが高くなります。
また、足底腱膜炎や踵骨骨端症はスポーツ障害に限らず外反母趾や浮指など、足のトラブルも原因になります。
高度な技術を身につける時に必要なバランス感覚や瞬発力は、下肢を安定させる足裏の力が影響してきます。再度フォームを見直して、体の使い方が間違っていないか確認しましょう。
意外と間違ってるケースが多いので注意が必要でうよ。
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