《症例報告》股関節の動きの改善で長年苦しんでいた慢性腰痛から解消された例

65歳 女性 名古屋市天白区在住

 

主訴:腰の痛み

 

概要

20年前から腰の痛みがあり、7,8年前に整形外科で「腰椎すべり症」と診断される。「腰」「おしり」「足」に鈍痛あり。特にあおむけで寝ると必ず症状が出るためいつも横向きで寝ている。歩行も30分ほど歩くと痛みで歩きにくくなる。ほか、膝を曲げることで痛みがでて正座ができない。頚椎症の診断も過去にうけたことがあるとのこと。今まで、週に一回接骨院で25分のマッサージと電気をやってもらっていたが、改善しない。元々、旦那様が当院で改善したのを見て、「私も治るかもしれない」ということで来院された。

 

検査

  • 重心は大きく左に傾き、骨盤を中心にバランスを崩している。
  • ベッドで寝た状態で腰がそる特徴がある。
  • 左股関節の可動域制限強い
  • 肩の内巻きや背骨のラインも丸く猫背強い。
  • 膝は曲げきる手前で痛みがでる。

 

 

施術

 

初回

ヒアリングと検査結果をもとに、左股関節の可動域制限による腰痛と判断。

初回は、全身の循環を上げる手技と骨盤、股関節の調整をする。

施術後、全身の関節可動域がよくなる。

初回はこれで終了。

 

2回目(5日後)

前回の施術後から痛みが腰、おしりと移動する感じがするとのこと。

負荷がかかる位置が移動していることを説明し、引き続き股関節の可動域を上げる施術を入れる。

 

3回目(10日後)

痛みの軽減を感じる。股関節の動きも施術前に比べると少し動きが出てきた。

施術中に話をしていると、日常的にお孫さんの相手をすることが多く抱っこが多いといつも腰や膝が辛くなるとのこと。施術の初期では抱っこの回数、時間をできるだけ減らす工夫をしてもらうよう指導する。

引き続き股関節の動きを出す。3回目終了

 

4回目(13日後)

膝の痛みも軽減してきているとのこと。

ただ、寝ている時に腰の痛みはまだ出てくるとのこと。

股関節の可動域は広くなってきている。完全に動く状態が維持できるようになるまで続ける。

 

5回目(17日後)

腰、膝ともに最初のころの痛みはほとんどでていないが、寝ている時の痛みはやはりまだ少し残る。

 

6回目(20日後)

寝ている時の痛みはほとんどない。

歩行も以前は歩き出すと痛みが少しずつ出ていたが、45分ほど歩いても痛みは出なかった。

 

その後、腰の痛みは出ていないが本人様希望により膝の痛みをなくしたいのと正座がしたいとのことで、続けて治療する。

 

解説

 

なぜ、25分のマッサージだけではすぐに痛みが戻ってきてしまうのか?

 

答えは簡単、筋肉の問題を解決しただけでは痛みの根本解決にはならないということ。

 

慢性腰痛を改善するには、「腰への負担が、どこからきているか」が重要です。

 

こちらの患者様のように、股関節と腰の痛みとの関係が深い場合、「股関節の動きを出していくことで腰痛を改善させることに成功」しています。さらに、筋肉だけではなく関節の固さをとっていくことで、腰痛の再発のしにくさにもつながっていきます。

 

痛みの根本原因は個人個人で違います。検査をしっかりして何が原因で痛みが出ているのかを知ることが、改善への第一歩になります。